農業生産力向上の鍵となる
「トレンチャー」

農業において収穫量を安定させ、作物の品質を向上させるためには、気象条件だけでなく「土壌環境」の整備が欠かせません。とくに、雨が多く湿りやすい地域では、圃場に水がたまりやすく、根腐れや生育不良の原因となります。
こうした問題を根本から解決する手法のひとつが「暗渠排水(あんきょはいすい)」です。
作付前の土壌中に排水管を埋め込むことで、余分な水を地中から排出し、土壌の排水性を高めることが可能です。とくに粘土質で水はけが悪い土壌や、雨が降るとすぐにぬかるむ圃場に有効です。土壌中に水分が過剰にあると、作物の根は酸素不足に陥って、病気にもかかりやすくなります。暗渠排水設備を施すことで、根が健全に張れる環境が整い、結果として生育が安定して収量の増加や品質の向上につながります
そしてこの暗渠排水の施工において、作業の効率と精度を大きく左右するのが「トレンチャー」と呼ばれる専用の掘削機械です。
バケットやビットを有したチェーンやホイール等の装置が回転することで、連続的に一定の幅、深さで圃場に溝を掘削します。
空知地域の農業生産を支える
開発工建のトレンチャー

開発工建株式会社では、この暗渠排水施工を行うための「トレンチャー」の製造を行っています。当社のトレンチャーを使用することで、きわめて排水効果の高い暗渠施工を短時間で行うことが可能となり、長期にわたって安定した排水性を期待することができます。
開発工建株式会社はこの「トレンチャー」の製造を通じて農産物の作付面積の多い空知地域の農業生産を支えてまいりました。人口減少による人手不足や物価高騰に伴って、さらなる生産性の向上が見込まれる昨今、トレンチャーが担う役割はさらに大きくなっていると考えています。
MS-75
トレンチャー

MS-75は、開発工建株式会社が製造・販売する、暗渠排水用トレンチャーです。暗渠排水のために均一な溝を掘り、排水管敷設を効率的かつ高精度に行える専用機です。
堀削性能、施工精度、環境・操作性のバランスにすぐれた設計で、現代農業のニーズに応える一台です。導入することで、圃場の水害対策や品質管理、作業効率を大幅に改善できる可能性があります。
全長 | 5,750mm |
全幅 | 2,430mm |
全高 | 3,100mm |
全重量 | 4,800kg |
接地長 | 2,340mm |
履板幅 | 540mm |
0.19kg/cm² | 接地圧 |
搭載エンジン | 水冷直列4気筒ディーゼル |
定格出力 | 55.4kW(75PS) |
走行変速機 | 全油圧式 前進2段 後進2段 |
作業変速機 | 全油圧式 前進2段 後進2段 |
標準掘削深 | 1,200mm |
標準掘削幅 | 150mm/200mm |
トレンチャー MS-75